私小説

人が死ぬドラマとか映画とかに抵抗がある。
それは死という問題は大きな問題だけれど、ストーリーを作るためだけの死が多すぎる。
ドラマから殺人がなくなれば、世の中の殺人の半分以上がなくなるんでは?
(とか言いながら、好きなケータイ刑事シリーズがまさにそうなんだけど・・・。)

そう考えてみると、自分が私小説が好きな理由がわかってくる。
私小説では、訳もなく人が死なないからだ。
死がないわけでなないけれど、やっぱりそれは現実で、避けざる死なのだ。
最近読んだ中では、めずらしく現代モノだけど、堀江敏幸の「いつか王子駅で」が良かった。(タイトルに笑ってしまいますが・・・)
なんか王子に意味なく行きたくなった。

しかし、新潮文庫に入ると、通勤で隣のお姉さんが、あ、「いつか王子駅で」読んでる・・・、なんてことが起こります・・・